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  2016/02/19  
  ◆2月第3週末の東京株式市場で日経平均株価は前日比229円63銭安の1万5967円17銭と反落した。年明け最初の週に1335円安スタートとなり、一気に1万8000円を割り込んだ後、1月最終週に反発も、中国経済減速による金融市場の不安定化、欧米経済の停滞懸念から世界の株式市場は戻してはさらに売り込まれる流れが止まないまま、渦巻き状の下落が続いている。

 ただ、週足ベースでは前週末比1014円17銭高となり、直近2週間の下げ幅2565円69銭の39.5%、ほぼ4割を埋めた。週明けの回復に期待したいものだが、玉突き状の世界同時株安から脱出する道が見えてくるか、光はどこからさしてくるか?期待を捨てず、来週のマーケットを注目していきたい。

 OECD(経済協力開発機構)は前日、最新の世界経済見通しを公表。米国経済の先行きへの懸念などから、今年の世界の成長率予測を前回比0.3ポイント下げ3%に、日本についてもその影響で0.2ポイント低い0.8%とそれぞれ下方修正した。

 米ERBが17日会合後に発表した議事録では、「不安定な金融市場や中国経済などの減速がアメリカ国内の経済活動をさらに停滞させる可能性があるという見方で一致し、参加者の多くが国内の景気の先行きにリスクが高まっているという認識を示していた。不安定な金融市場、中国経済などの減速がアメリカ国内の経済活動をさらに停滞させる可能性があるという見方で一致」という。

 結果、この日も、円は対ドルで112円台へと上昇し1週間ぶりの高値となり、対ユーロでは125円台前半と13年6月以来2年8ヵ月高値を付けたことから、後場前半には一瞬だが1万5800円台割れ場面もあった。昨年12月1日に2万12円40銭と1日だけ終値で2万円を付けた後、ガス欠となった格好で失速。今月12日に1万5000円割れと年初来安値に下げた後、今週前半急反騰も、市場エネルギー不足のなか上値を追うには至らなかった。

 1部市場の値下り銘柄数は75.9%の1471、値上がりは19.6%の380と前日とは逆に76%の銘柄が下げた。ただ、25日平均騰落レシオは76.24と前日比1.94ポイント上昇もなお極めて厳しい水準での推移となっている。
 悲観の声が最大限に高まる前に米国市場の力強い反発展開、ドル高円安への流れ回帰が望まれるが、期待以上には発展しないか?

◆株式市場が厳しいなか、リート市場では、前号でも記した星野Rリート(3287)が4万円高の132万円と5連騰となり昨年11月2日の高値に顔合わせし、長期線52週移動平均線も昨年10月最終週以来のプラスかい離を回復した。超長期線の24ヵ月線沿いの上昇基調が下に控えており、株式相場が厳しいなか、リート市場に目を向ける投資家が増える?筆者30年超の軽井沢の古馴染旅館から変身。現トップ星野佳路氏のリードのもと15年ほど前から展開してきた「全国各地のリゾート・旅館の運営」が知名度アップとともに、質量とも拡大が加速しているのだ。

●三井不動産系の不動産投資法人で大型ビルに投資している日本ビルファンド(8951)など筆者チェックのリート法人5社の株価は揃って上昇した。日ビルファンドの16年6月期(6ヵ月決算)は0.4%増収、6.2%経常増益予想で、1株利益8260.6円、配当8260円を計画。今月1日に67.6万円と13年12月の分割落ち後の高値を付けた後、12日に55.9万を見て、切り返してきたところだ。星野Rリートと併せて注目したい。

◆当欄注目の寿スピリッツ(2222)は110円安の5470円と続落した。15日にストップ高引けとなった後、前日に5760円と2日に付けた最高値に迫ったが、失速・・。それでも、一時5270円と下げ幅を拡大したものの、下げ幅を縮小し踏みとどまった。週足ベースでは3週間ぶりに急反発の陽線足となっており、11年3月東日本大震災時に付けた671円に始まった長期上昇基調が続いている。
 テクニカル面で下支えするのは長期線ではない!13週線や26週線であり、上昇基調はなお続くとみてよさそうだ。小型株ゆえ、短期的には高値波乱も予想されるが、11年安値基点の長期上昇基調にあり、全般急落シーンのなかでも当欄は、「同社株の中長期上昇基調持続の相場展開が続く」限り、引き続き中長期強気の「突っ込み買い」姿勢で臨みたい。