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  2016/02/02  
  ◆日経平均株価は前日比114円55銭(0.6%)安の1万7750円68銭と3日ぶりに反落した。1日のNY原油先物が前日比2ドル安の31.62ドルと5日ぶりに急反落し、NYダウは3日ぶりに反落。円は東京市場でも3日ぶりに反発スタートとり、朝方から売りが先行した。その後、下げ幅を縮小、前引け時点では1円未満となったが、後場、円が上げ幅を拡大する展開となり利益確定売りなど売り優勢の流れが続いた。

 円ドル相場がこの日と同水準の1ドル=121円前後だった昨年12月の日経平均は1万8900円程度だった。しかし、為替水準が同じだが、1100円強の差となったのは、原油安と中国株安の影響とみてよさそうだ

 業種別株価指数で値下がり率上位となったのは、原油安や市況安が嫌気された鉄鋼6.36%安、鉱業4.51%、非鉄金属3.87%、4位の不動産3.30%を挟み5位海運3.14%、6位石油・石炭と続いた。一方、値上がり率上位は、医薬品2.96%高、ガス・電気2.32%、陸運1.15%、精密機器0.89を挟み5位水産・農林0.86%安・・と内需関連となった。

◆寿スピリッツ(2222)が8日ぶりに急反落。前場には5800円と連日で最高値を更新したものの、終値は150円安の5520円・・。1月の直近安値から1560円(36.8%)の連騰とあって、全般相場が3日ぶりに反落展開となっていることから、当面の利益を仮定する売りが膨らんだようだ。

 有賀泰夫食品・流通アナリストは同社発表の決算内容と見方について、第3四半期3カ月は11.0%増収、32.6%営業増益。単純に営業利益伸び率だけを見ると、上期の79.8%営業増益に対して、32.6%営業増益と大幅に減速したように見える。しかし、これは同社の営業利益の季節性が、ビジネス内容の変化に伴って従来から徐々に変化してきていることを反映したものと考えられると指摘した。 

 創業来の同社はお土産菓子を観光地の土産店での販売を展開する。結果、観光シーズンの第3四半期(10-12月)の売上・利益のウエイトが高くなる。2011年度〜14年度の4期間四半期営業利益の季節性は、年間を100とし第1四半期から11%、26%、44%、19%となっており、ばらつきが非常に大きく、第3四半期のウエイトが突出している。しかし、今期は、第1四半期から11%、29%、36%の実績、4Qは23%予想。

 そして、有賀氏は、第1四半期のウエイトでみると、今期は第1四半期に最も収益性が高い小樽の洋菓子店舗「LeTAO」を展開するケイシイシイに広告宣伝費をかけたことから営業利益水準が低くなったものだ指摘。

 そして、同社何故好調なのか?は、この第3四半期は特にそうだが、小樽の子会社ケイシイシイが運営するルタオ(小樽市の逆読み)好調によるもの。ルタオで販売する「ドゥーブルフロマージュ」が好調だった。「ドゥーブルフロマージュ」は楽天市場のお取り寄せランキング大賞で金賞を獲得しているという。
 高値更新だが、どういう相場展開となるか?ここから、ウォッチングを開始したい。

◆物語コーポ(3097)が90円高の5300円と5日続伸。一時、5400円と1月8日以来の高値水準まで回復し、日足・週足長期移動平均線へのプラスかい離を拡大する場面もあった。1日大引け後に、2016年6月期第2四半期累計(7-12月)連結業績予想の修正を発表、連結経常利益を従来予想の11.67億円から12.92億円(前年同期は9.98億円)と10.7%増額、増益率が16.9%増から29.5%増に拡大し従来の2期ぶりの上期過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料となったようだ。

 同社は焼肉店が主力だが、中国で運営している鍋料理店をカニ料理店に業態転換したことから収益が改善し、経費削減効果もあった。売上高は18%増の187億円と従来予想を上回った。主力の焼肉店など既存店売上高は会社計画を上回って推移した。なお、16年6月期通期見通しは従来予想を据え置いた。