相場格言
「保ちあい放れにつけ」
米エンロンの破産法適用申請の報を受け、
東京市場では再び信用リスクへの警戒感が高まりつつあるようです。
不動産関連・流通など、過剰債務を抱える銘柄群に売り圧力が強く、
特に、不良債権の遅れに加え今回のエンロン向け債権が
回収不能になる恐れのある銀行株群には
さらに風当たりが強く、
業種別指数で見てみると銀行は12月3日現在で1181円63銭、
とバブル経済後の最安値を更新しつつあります。
加えて現在東証1部の百円割れ銘柄数は143銘柄、
さらに50円割れ銘柄は43銘柄と、
ともにバブル経済崩壊後の最多数となってきており、
いまだ市場全体に底打ちの気配は見えません。
さて、そんな中そろそろ割安感からの物色買いを
試みていらっしゃる方も多いかと思われます。
そこで今回の格言は「保ちあい放れにつけ」ということで。
「そろそろ大底を打ち、反騰してもいい頃では…」
ということでリバウンドを狙ってみるも
年初来安値もしくは上場来安値を更新してしまい、
さらに逃げようにも「あと少し、あともう少し…」と抱え込んでしまい、
ずるずる含み損を膨らませてしまう。
そんなケースはどなたにも多少なりとも
あったりなかったりするかと思われます。
しかし一方で、
ヤマト(1967)
宮越商事(6766)
ソキア(7720)
のように
上昇トレンドに転じた後、
強い買い圧力に下支えされながら上値を追う銘柄も存在します。
すなわち
「明確なトレンド転換が確認されてから
追随買いを入れた方がいい場合もある」
ということです。
なかなか今の地合いでは
リバウンド狙い一辺倒では厳しい面もあるかと思います。
それならしっかりと出来高を伴って底値をつけ、
反騰をじっくりと確認した後に
買いを入れてみるのもひとつの手ではないかと…。
ただし、その後の「押し目待ちに押し目なし」というパターンに要注意。
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