平成14年10月21日
決算騒動 |
先週末まで5連騰を見せた日経平均。
節目と思われた9,000円をあっさりと超えてきた。
5連騰は8/20(9,599円)〜8/26(10,067円)以来。
先週木曜につけたバブル後安値(8,197円)から見れば
11%以上の反発を見せたことになる。
日本株を引っ張っているのは米国市場。
決算発表から大きく上昇している
着目すべきは
マイナス要素への反応は微弱で、
プラス要素に大きく反応していることだろう。
マイナス要素の決算発表は
インテル、JPモルガン、アップル、シーベルなど
プラス要素の決算発表は
シティグループ、GM、IBM、アドバンスト・マイクロ、マイクロソフトなど
さすがにインテルショックは下向きの大きな力をかけたが
会社のバリューの要素もあったにしろ
全体的に見るとマイナスをプラスがしっかりと打ち消している
米国株式市場はかなり悪い環境までをも株価に織り込んでいたと言える
ダウ、ナスダックのチャートを見ると
上値抵抗帯付近まで反発している
デフレ懸念が漂ってはいるが
企業の堅調な回復いかんでは
ここから下値切り上げもあっておかしくない
国内を眺めてみると
国会が開かれた。
市場を揺らすような政策が出せるかどうか
国内企業の中間決算の発表も続いているが
個別に動くことはあっても
全体を動かすようなことはないと思われる
焦点は米国市場と国会か
テクニカル的には
先週木曜に日経平均の新値3本足が陽転。
5月高値以降下げトレンドに入ってから
3度目の陽転(7/3、8/9、10/17)。
大底をつけたともいえないが
急落への懸念は薄れたようだ。
だが25日線に触れたことや
終値高値を結んだトレンドラインを見ると
上値抵抗帯。
UFJH、あさひの業務改善命令など
依然日本経済の最大懸念、金融不安は一掃されてない
土俵が同じならかかる力に変化はない。
ビッグサプライズがない限り
スローペースな下降曲線が予想される。
個別銘柄では
気になるのがボッシュ(6041)。
トレンドを崩したところで反発。
短期的な戻しと思われたが、
買いが断続的に入ってくる。
高値を再び狙いにいきそうだ。
トップボーイ(7612)
も勢いに陰りは見られるが
不思議と売り物が出てこない。
米国との相関性の薄い株で
高値圏銘柄がおもしろいようだ。
米国での業績発表は続き、
さすがに徐々に日本株への影響度は
薄くなっていくと思われるが
ともにある程度の上げをここまで見せている
利食い売り週間となりそうだ。
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