平成14年10月7日


依存回帰


先週の日経平均は米国株安や
不良債権問題処理への懸念で
1勝4敗の大きな負け越し、
バブル後安値(02/09/06 8,969円)を更新した

”学者”竹中平蔵経済財政・金融担当相への
八面六臂の活躍を期待して
銀行株中心に買い戻されるところもあった
公的資金注入へのスタンスが
市場の求めるそれとが接近した様だ

そもそも市場が求めるものが何かと考えたときに
答えは間違いなく米国株高。
実例を挙げればきりがないが、
本日の寄り付きが顕著に表れた例だろう
日銀の株式買い取りに関しての進展や
証券税制の簡素化に関しても進展を見せている
市場の需給悪化の改善策として一応の評価はできると思われた
しかし蓋を開ければ大きな売り気配でのスタート
先週末の米国株安のインパクトのほうが大きかった
国内市場における外国人の商いの占める率が
売買代金ベースで30.79%もあれば仕方のないところ
国内が揺れているだけに目が行きがちだが
やはり海外市場のトレンドを見極めなければいけない

テクニカル的には下げ継続
出来高に変調はなく、変化の兆しはない
足を見ても下値を切り上げることはできない様子
ただRCI(13)や、SRV%D(12)がかなりの低位置にあり、
小幅な反発はありそう。

個別銘柄では
ハイテクには手は出せない
かといって、日銀の買い取りに外れそうな低位ボロ株も無理
面白そうなのが
JSR(4185)。PERが高いのが気になるが、下値切り上げの強い動き
三陽商(8011)は再び高値を狙いに行くか。
パシフィック(8902)はこのところ店頭で絶好調。
値動きは重くても、堅調なものを選択したい。




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