平成14年9月24日
政府不信 |
先週末は日銀の禁じ手で一時大幅高も
週末に上げ幅を縮小して前週末比239.15円高の9481.08円となった
市場にインパクトを与えたのが
日銀の株式買い取り
銀行の不良債権を大親分の日銀が買い取るという
市場が予測だにしなかった発表で
大きく投資家を驚かせた。
しかもザラ場中(引け間際)に発表したものだから
株価は急騰
「とにかく買え!」との声が聞こえた
その後の相場はご存知の通り
翌日寄り付きを最後にぐずぐずとなったわけだが
市場の期待に政府が応えられなかったのが要因
市場の求めたのは政府の早急且つ具体的な景気対策
北朝鮮から戻った小泉首相からいい言葉は聞けず
竹中氏からも同様。
日銀の思いきった行動で
いいタイミングで
いい角度で
梃子をいれた。
それを政府がちょいと押せば株価はうまい具合に上がる予定だったのだが
政府は押してくれない
そしてその間逆に外国人の大きな売り物で下げ。
結局は需給という大きな問題を露呈してしまった
先週の主体別では外国人は3000億円以上の売り越しとなっており
外国人にしてみれば、
日銀の株式保有は日本へのリスクと感じ取られた模様だ。
見方に寄れば今の株価水準では
持ち合いの解消が進まないのを
日銀が期限を付けて催促してるようなもの
銀行の体力的にも疑問符がつくのも頷ける
テクニカル的には
日経平均は下降トレンド継続中
25日線を海面にたとえると
まだまだ日経平均は潜水艦
潜望鏡でたまに上を覗き、浮上のタイミングを狙っている
テクニカル指標で好印象なものは
日足のベクトルぐらいなものか
週足では底固め中
月足で見ると
安値圏での下ヒゲと底が入ってもいいような形にも見える
下値メドは9,000円あたり
今週は本日が9月決算銘柄の配当権利付き最終と
配当利回りの高い銘柄に引け間際に買いが入りそう
水曜以降はFOMCの結果が出るだけに
米国の様子見か
個別銘柄を狙うには
市場との相関性の高いものにはまだ手が出せない
東エレ、アドテストあたりはまだ受難
上昇トレンド高値付近ではツツミ(7937)
リバウンド狙いではコナミスポーツ(4643)
あたりが面白いか。
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