平成14年5月20日
上値挑戦 |
先週の平均株価は前週比316高と堅調、
3・11の高値12034円(終値11919円)に接近の動き、
景気回復期待や米国の半導体製造装置受注状況の改善を好感して
ハイテク株中心に買いを集めた。
外国人の買い越しも続き米国市場も好調で環境は好転した。
株価は第2次デフレ対策を打ち出すと5月15日、
政府3党で協議とのニュースから動意づき
景気底打ち宣言のイメージもプラスになった。
抜本的な税制改革が出来るか、
小手先の騙しか、信用しない向きが多く強弱対立している。
今までの一連の政府等の動きを見ていると
心理的に強気にもなりづらい、
3月の株価上昇で危機を脱したのをみて
総理は月末の第2次デフレ対策を見送る発言をして市場を失望させた。
以前の様に政策の対応が遅く
政策等に信頼はおけないから強気に転じる投資家は少ない。
相場持続性の懸念材料は125円に突入した円高であり、
米国副大統領がテロ再来の可能性を示唆していることである。
テクニカル的には三角持合いの放れになっている。
2段上げの体制にはいって13000円台に向ってもおかしくはない。
目先の金(17日)、月(20日)の日足(コマ)正に強弱対立、
変化の兆しの足型をしているから
下に触れてもおかしくはなく分岐点である。
平均株価の高安の日柄を分析すると
2・6の安値9420円から3月11日の12034円まで23日間、
3・11の高値から4・12の安値10896円まで24日間、
4・12の安値から5・20の11942円まで24日間である。
レンジ内の動きはおおよそ23-4日間の周期で動いていることがわかる。
テクニカルの分析にあたってはあまりにも神経質になることはないが、
流れをつかむことは必要である。
平均株価は6月を高値にして下落する傾向があるのは
公的資金の資金切れからよるのも一因である。
定石でいくと平均株価とは別に高値は取りあえず、
持合い解消の手持玉をはずしたいのは
金融機関と短期売買の投資家であり、
長期投資は持続で対処の局面である。
今の相場は割切って単に高い時は売りが成功している。
爪を伸ばすとうまく行かない。
市場をリードするテーマが見当たらず
個別物色の相場でもあるから
今期の決算予想のいいものは素直に買われている。
値上がり上位は決算の変化率の高いものである。
一段上げの主役は証券株(0225)であった。
野村(8604)が2段上げに入って、
銀行株では三井住友(8318)がリードしている。
金融株が上昇すると相場は安定するし
NTTの高値追いで時価総額が高値を更新したのは
外国人買いが主要銘柄に集中している表れであろう。
業績のよいものを追って買っても
一日や二日で終わらないので基調は強く、
動きの良いものへと株価はなびいている。
単純なまでの業績相場でもある。
今週は決算発表銘柄をマークする動きがピークに達する。
今は逆張り投資が良い。
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