平成14年5月13日
個別物色 |
先週の株価は前週比20円安の閑散、
3週間連続で週末比較は±30円以下の小動き。
先週に続き月曜日は下落、
5月13日、平均株価11336円、
旧平均株価14658円
ナスダック指数の不振の影響をそれなりに受けている。
ドル安で資金が米国より流出していることもあり
ハイテク全般に不振である。
米国市場はV字型景気回復期待の割に動きが鈍いのは
株価にすでに先行して折込済みであり
むしろ今後の利上げ上昇懸念や中東情勢があるから大きく動けない。
当然、ナスダック市場と連動する国内ハイテク企業の株価が冴えない。
先行高していた韓国、台湾も4月の後半から利益確定売りで下落して
世界同時的に軟調である。
3月に高値をつけたハイテク銘柄は
上値が押さえられ重くなっている。
平均株価採用のネガサ株は決算発表が終わり
刺激的な材料に欠けている。
ネット関連のソフトバンク(9984)
トランスコスモス(9715)等の
主力株の下げがきつい。
3月に急伸した半導体製造装置のアドバンテスト(6857)の下落が目立つ、
日本電気(6701)は下降トレンドで信用買いが急増中、
上値がしこってかなり重い。
決算、予想の良し悪しで二極化している。
あくまで将来的価値の業績が基本である。
全体は動きづらく、
今までと違い大きく崩れないのは空売りが規制されていて
漠然とした安心感があるものの
逆に下がらない分上がらないことでもある。
これが日経HV(ヒストリカルボラティリティ)にあらわれている
硬直化現象である。
政府の方でも新しい政策、景気対策を出さないと
上がらないだろうと十分に理解しているし
市場も期待が長引き政策が出るまで待機の状態。
竹中大臣も景気底入れ宣言を今までの大臣より迅速に出しても、
それより市場はさらに先行指数だから目新しいものはない。
個人消費は伸びず、設備投資も底を打ったものの伸びがない、
米国市場への輸出も米国の景気回復があってこそであり、
為替からも円安でないと食指が湧かない。
全体は消去法でいくと相場を出していない内需関連株、
個別物色で行かざるをえない。
棒鋼やステンレス鋼の減産で市況が強張っている。
金の価格もしっかりして内外で強基調となっている。
米ドル安株安で資金が金に流入している。
流れは中低位株で決算予想の変貌を選択して行く地合になる。
これらは外国人の売りも少なく海外市場が動かないときは
個人、ディーラーでの売買で銘柄を掘り起こしていくから
空売りの多い材料仕手株も浮上している。
手詰まり感のときは無理しないで
丹念に銘柄選択し業績をチェックすることである。
目先はレンジ内の小幅取り逆張り相場だが
個別物色の業績相場が当分続く。
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