平成14年5月7日
小幅調整 |
先週の株価は連休後半入り前(3日間の立会い)、
方向感の無い動きで前週比10円高の小動きだった。
米国市場、ナスダックは1600割れと一向に下げ止まらない。
5月7日の連休明けは外部環境の影響を受けて
一時300円安と大きく下落して始まった。
その上126円台の円高であれば期待が空回りし投げを誘った。
米国市場が軟調、エンロンからはじまり
アナリスト不信と市場に渦巻いているのは
ネットバブルの後遺症が根深く
日本のバブルの下げと背景は似ている。
大天井をつけた後は考えられない悪材料が続くものであり
大相場をつけた後は何故か株価の波動は
どうにもならない一面がある。
テロの事件が発生したのも
下降トレンドの象徴的事件と捉えることができる。
株価の下落で金利上昇が遠のいても
大きく上がる図式になっていない。
テクニカルでみると平均株価の200日線と
75日線のゴールデンクロスが5月1日に発生したが
上昇すれば必然的に発生するもので
大相場の時に振り返って納得できるものであり
今みたいな相場では意味をみいだせない。
デフレが終焉すれば可能性があるのだが、
それももう少しか、まだ少しか当分か検討がつかない。
昨年、デフレを認めたばかりであり総合デフレ政策が2月にでたが、
追加の政策か税制改革からのプラスの支援政策等
何かの刺激がないと上昇する材料が不足している。
空売りの規制や信用取引の貸株の引き上げは
金融庁の強い指導に基づくものであり
あたかも戦時体制時の抑圧を感じる。
規制緩和の中での逆行する規制強化であるから
変な感じでしっくりこない。
膨大な資金が滞留しているだけに物価が先先上昇するなら
素材や商品の投資に向けられるが、
その兆しは未だ無いがきっかけさえあれば流れは変わる。
ITからテーマがなく次が戦争の匂いが漂う、
米国の軍事費拡大が単なるゼスチャとも思われないから明るい話ではない。
行き場のない不満から小泉内閣の批判に向かうのも少し酷と言える。
成るようにしか成らないから時期が煮詰まるのを待つしかない。
すべて理論、計算で割り切れないことが多々ある。
自分のわかる時に思い切って相場に出ればよく、
目先のアヤに釣られてバタバタするのが
一番悪いパターンになるのは投資の基本的な教えでもある。
業績のよいもの特に決算発表の予想の変化が高い株や、
仕手っぽい取り組みのよい材料株などが主流で個別物色相場である。
大きな流れでは一昨年大相場つけたハイテクがらみのものより
内需株、素材関連株から相場の出していなくて
業績の変貌しているものが動いている。
資生堂(4911)業績、
神鋼電機(6507)
津田駒(6217)は材料仕手の代表的なものである。
一方で3月に高値をつけた銘柄がしこっているのが多いので
戻りは売りで乗り換えを早めた方がよいだろう。
新高値に対し新安値も多く出ているミニ2極化相場になっている。
買われていない業績の予想の良い銘柄に的を絞って
じっくり腰を据えた投資が大事ではなかろうか。
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