平成14年4月22日
季節習性 |
先週の平均株価は11512円で前週比550円高としっかりで終わった。
新規配分の年金資金や機関投資家を中心とした
指数買い等が上昇を支援した。
目立った大口の外国人売りもなく
需給関係は比較的良好に推移した。
株価は4月12日の安値10896円から
2段上げの様相を示している。
高値12000円の壁に挑戦の動きである。
戻りに迫力が無いが
本日の22日(月)で6連続陽線である。
例年5月の連休前は株価の上昇が良いから
秋口の安値で買って
5月の連休前に売るのが比較的投資効率が高いのである。
昨年は5・7がピークであった。
一昨年のネットバブルの時は4・12で、
トピックスは5・8を戻り高値に長期下落に入った。
5月1日前後に75日移動平均線と200日移動平均線が
ゴールデンクロス(GC)しそうである。
GCが示現する時が目先の高値になるケースが多い。
昭和26年の市場再開から30回示現し
その時点から平均して42%上昇しているが、
90年以降の下降トレンドでは7回、
平均上昇率は12%で3%前後のだましも3回含まれている。
前回のGC示現は99年4.16で示現後23%の上昇。
テクニカル的には上昇機運だが、
いまいち活況が無いのは出来高の増加や、
値上がり銘柄上昇率が比較的地味である。
上昇トレンドにいるが政府が株価のスカートを踏んで
上がりにくくしていることも一因である。
3月の追加デフレ政策が見送られたことや
3月の決算を何とか超え
「3月危機は無かったでしょう」と緊張感が薄れてしまっている。
早くも政権一年が過ぎて倦怠期、マンネリ化の兆候も出ている。
政治の「みずほ化現象」で
政治家のスキャンダルの尻取りゲームをしているように
次々と拡散し、清潔と思われている小泉総理までにも
尾ひれがついてきている。
実弾の政策が無く
ネット時の様なテーマが埋没していている。
その上米国市場は景気回復が鮮明なのに
中東情勢や原油の急騰のリスクをかかえていること。
ナスダック市場の調整が長引いていることで
日経平均株価のネガサが3月11日から
同じように連動していることが上げられる。
今週末からの主要銘柄の決算予想がV字型と期待され
それの見極めもあるが、
業績修正されたものは素直に上げている
(西友、
マルエツ、
日立工機等)
素材市況銘柄の今期(2003年3月期)は
東南アジアの景気回復の恩恵を受けて
関連銘柄は堅調を維持している。
12月に底値をつけた
ミノルタ、
津田駒、
JUKIを筆頭にして
工作機械や日産グループも好調である。
主役のハイテクはやや上値が重い、
外国人の買いもないが
業績の決定的な決め手を欠いているためであろう。
それに控え中低位株は12月中旬に安値を叩いた、
銘柄によっては歴史的安値の可能性もある。
結局6月に空売りの期日が到来することになる。
中長期の年金資金の買いをベースにして
市場参加はディーラと個人投資家の短期売買が主体で
材料株、業績の変貌株相場が続く。
当面の上値は連休中か後になりそうで
材料がでれば上値追いもするが高値は欲張らずに利をいれたい。
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