「SuperNet」のチャートに含まれる指標を中心に、 普段からよく目にする財務指標をとりあげて 簡単に解説していきたいと思います。 財務指標解説@
株主資本 株式会社において
出資者である株主の持分に属する資本部分のことをいう。
貸借対照表上の総資産から総負債を差し引いた額、
すなわち一般にいう自己資本のことである。
株主が拠出した資本や企業が稼得して
それに付加した自己資本は、最終的な危険負担者であって、
最悪の場合には無価値になってしまうリスク
(=キャピタル・リスク)を背負うことになる。
有利子負債 負債の中でも支払利息が生じる負債の合計のこと。
コマーシャルペーパーを含む短期借入金や長期借入金、
普通社債や転換社債、ワラント債、従業員預り金などが含まれる。
支払利息により会社の安定性に影響が生じるため、
全体の資産と比較して有利子負債の比率を見、
会社の安定性を探る必要がある。
外国人持ち株比率 発行株式総数に対し、 外国人投資家(個人、金融機関)が占める比率の割合のこと。
もちろん、この数値が高いほど為替の影響を多大に受ける傾向が高い。
昨今、インデックス自体海外投資家の動向に
敏感に反応するケースが多いことから、
この外国人持ち株比率の高い銘柄も、
それに沿った動きを見せることが多い。
営業CF(キャッシュフロー) 実際に営業取引によって生じた
キャッシュ(現預金と一部有価証券)の増減
を表す。
この数値がプラスならその期の営業活動の結果、
キャッシュが流入したことになり、健全な姿
となるわけだが、
必ずしもマイナスだかといって一概に経営悪化を意味するわけではなく、
例えば仕入れ先と販売先の取引時期の違いによっては
資金回収期間がずれてくるケースもあるため、
売上増に伴っても営業CFが減少することが考えられる。
投資CF(キャッシュフロー) 設備投資や、子会社または関連会社への投資に対し、
資産や有価証券の売却額を差し引いたもの。

設備の増強や新規事業投資に加え、
現事業への補修・維持費用などが含まれてくるが、
よほどの有価証券の売却でもない限りマイナスになることが多い。
特に成長分野などでは随時積極な投資が不可欠となってくるため、
投資CFのマイナスが毎年続くケースも稀ではない。
財務CF(キャッシュフロー) 資金繰りの状況を表す指標。
営業CFや投資CFのマイナスを補う為に
借入や増資をすれば財務CFはプラスになる。
逆に営業CF・投資CFがプラスでキャッシュに余裕が出てくると、
借入返済や自社株買入が可能になる。
このように、基本的には営業CFで稼いだキャッシュを投資CFに回し、
その過不足を財務CFが補うこととなるわけである。
この財務CFの動きは単一年だけでプラスやマイナスを評価しても効果が薄く、
年を追って見てやることで、
企業のCFの推移を把握(=会社の健全性を探る)することになるわけである。

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