相場格言
「相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟する」
9月21日に9382円をつけた日経平均はその後、
1ヶ月足らずで
約13%もの上昇率を見せるに至りました。(10月13日現在)
確かに米同時テロの影響を含め8月2日の高値から
9月21日の安値までおよそ24%の下げを見せた後での相場ですから、
多少の戻しは容易に想像がつくものの、
今後本格的な上昇トレンドに繋がるかどうかまでは
国内外に不安を抱える現状としましては
依然微妙なところではないでしょうか?
テクニカル的見地からも、
例えばADX14日線・ADXR14日線の位置関係から探った場合、
ADX線は下降、加えてADXRがADXより下方に位置していることから
未だトレンドレスを示していますし、
かたやパラボリック(AFの初期値を0.02、加算値は0.005で算出)は
上昇トレンドに入ったことを示しており、
意見が人によって分かれるところかと思われます。
さて、今回の格言は
「相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟する」
(幸福の中で消える、と後に続く場合もあるそうです)
読んで字の如く、
「辺り一面総弱気の中、ふと騰がり始めた相場は
皆の確信に繋がるまでの間に上昇トレンドを描き始め、
マスコミ・マスメディアなどを通じて取り上げられる頃には
相場の成熟期を迎えているものだ」
という意味です。
例えば今の相場環境みたいに単なる一時的な上昇に過ぎないのか、
もしくは上昇トレンドへの転換なのか、
なかなか方向性を掴みづらい状況においては
売りも買いもかなり勇気を要する場面かと思われます。
ただ後になって単なる一時的な上昇だと思われていたものが、
気が付くと立派なトレンドを形成、
そこで押し目を待っていても押し目がなく、
結果乗り遅れてしまった、というパターンは非常によく耳にします。
今後どちらに転ぶにせよ、
悔いは一切残さない投資スタンスだけは維持したいものですね。
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